the BEST 4 . 2003 アキサイ

2003年 秋、
我が相方 渡辺さんを含む、昔勤めていた会社の同期会
in
『秋の味覚パーティー』

略して

秋祭
(祭りという言葉が何処にも存在しないのは気のせい)

が開催、及び

ハッスル

してきましたのでした。

 

当サイトメインコンテンツでもある『駄文』の
9.脳と体の関係性」〜「14.世界の中心でゲェフと叫んだケダモノ」(長期連続モノ)で書いたエピソード。
僕が18歳での出来事。
僕が生まれて始めて就職した会社の同期仲間との『秋祭』である。

彼、彼女等とは、かれこれ9年になろうかという勢いの付き合い。

各人、仕事は大幅に変わったのだが(約1名は続投中)
9年間付き合いは変わらない。

相方、僕、ユミコ姉さん(豪腕)のいずれかが
「集まれ!って言うか呑もう!」
との号令を発すればたちまち何時、何処へでも集まる

相方、及び僕、及びユミコ姉さん(豪腕)。

 

しかし、悲しいかな同期の面子は全部で6人。

相方、及び僕、及びユミコ姉さん(豪腕)は何がなんでも集まるのだが、
他3人は「仕事が忙しい」、「体調が優れない」等の理由によりなかなか毎回は参加出来ない。
そんな状況が
ここ3年間は続いている。

 

って言うか、
僕はきっと他3人よりもおそらく忙しい筈なのに

参加率100%という
不可能犯罪。

これでもズル休みはした事はない。

 

事にしておく。(笑)
なぁ、相方よ。

 

彼もユミコ姉さん(豪力)も相当忙しいのに

参加率100%。

僕らは突発的に催されるその日の為、前日まで
ハイペースで仕事をこなし、
当日が仕事であろうとも終わり次第
マッハで駆けつける。

 

だが、他3名は
当日が仕事だと
そのまま帰る。

 

誰が言い出したか知らないが、僕ら同期の中で
相方、及び僕、及びユミコ姉さん(豪パンチ)の3名は

 

トニセン
(仕事よりも呑み専行

と呼ばれ、
他の3名は

 

カミセン
(呑みよりも仕事専行

と呼ばれる

V6現象が発生していた。

 

いつも相方、及び僕、及びユミコ姉さん(豪平手撃ち)のトニセンチームが集まると論争になるのが

 

誰がイノッチなんだ?
という事。

 

毎回、毎回
イノッチのなすり付けあい。

イノッチはないよなぁ。(笑)

 

 

話が逸れたので元に戻そう。
っていうかイノッチはどうでもいい。 (笑)

で、『秋祭』。

今回のテーマは
『食欲の秋』を楽しみながら、

『運動の秋』も同時に満喫する為に

全員
赤白帽、体操服を着用。
(はちまき不可)

 

30歳ギリの男女5〜6人が
赤白帽、
(僕と相方は基本的にウルトラマンスタイル)

体操服、
(全員ハイソックス。基本的に僕と相方はサンタクローススタイル)

ブルマ
(女子限定。基本的に僕と相方は止められてもブルマ)

を着込み

秋の味覚の王様『松茸を筆頭に
『牡蠣』、『栗』、『もみじ』等を

 

喰らう。
(内、一つは食材ではありません)

 

基本的に同期会はユミコ姉さん(豪快)の家で開催される為、料理はユミコ姉さんに一任である。
しかもコレ、豪腕から繰り出される料理が美味いから世の中捨てたもんじゃない。(笑)

残ったトニセンは基本的にビールや、日本酒や、焼酎や、ワインや、バーボンや、
呑めば酔えそうなもの
を買ってくるのが担当である。
(ちなみにカミセンは何も買ってこない)

だが今回は秋祭なので、飲み物意外にも準備するものがある特別仕様。

 

僕が『赤白帽』

相方が『松茸という
豪華ラインナップ。

 

ま、今までの経緯から言うと相方は
ほぼ間違いなく
期待させとくだけさせといて

「忘れました。って言うか
そんな俺もアリじゃねぇ?
松茸のどっちが大事か
早めに考えろ!

と、のた打ち回るのが、ハイビジョン並みに
クッキリ鮮明な映像として
脳裏に浮かび、かつ

それが現実のモノとなるのが
今までのパターン。

つーか、絶対いつもそう。

 

 

しかし今回は違っていたのであった。

 

秋祭』当日、19:00待ち合わせだったにも関わらず17:00前に相方から電話連絡があった。

相方 「あ、今日さ、早めに仕事が終わっちゃったから
先に行っとくわ。
って言うかオマエは何時に来れるのかっつー話だよ。」

僕 「イヤ、19時っつー話だったから19時には行けるよ。」

相方 「バーカ!バーカ!
オマエ、バカじゃねーの?!早く来いっつーんだよ!」

僕 「バカじゃねーよ!!
って言うかオマエがバカかよ!
早く行ってどうすんのよ?
また、いつもみたいに
俺達だけ早めに出来上がっちゃうじゃん!

 

相方 「ま、それはいつもの事って事で。」

 

僕 「そうね。」

 

相方 「それはそうと、何時に来れるんだよ?!」

僕 「じゃあ
今から出る。

相方 「それでこそオマエだ。

僕 「つーか、まだ
赤白帽買ってないんだけども。

相方 「マジで?!
俺はもう
松茸をゲッチューだぜ。」

僕 「マジで!!?」

相方 「マジで!!」

僕 「うわぁ、どうする?赤白買っていくと時間かなりのロスになるぜ。」

 

相方 「赤白いいべ。
多分、
笑いも一瞬だし。
後々、使い道ないっしょ。
それよか、早く来て呑もうぜ!」

僕 「ラ・ジャー。

 

いつもは相方が約束を破る、って言うか
面倒臭くって契約を破棄するパターンだったのだが、
今回は相方が約束を守り、
僕が面倒臭くって契約内容を破棄する初のパターン。

 

今年の『秋祭』。
何かが起こる気がする。

 

 

結局、赤白帽も持たずに集合1時間前に今日のイベント会場であるユミコ姉さん宅へ到着した。

僕 「ウィース」

相方 「遅えよ!」

僕 「遅くねえよ!1時間前じゃん!
つーかオマエが早いんじゃん!」

ユミコ姉 「そうだよ!アンタが早いんだよ!」

相方 「イヤ、オマエが遅いんだよ。
だって俺、ここでチョット
寝ちゃったもん。(30分)」

僕 「知るかよ!しかも「もん」って!」

ユミコ姉 「可愛さアピールだよ。

相方 「だってさぁ、仕事が早く終わっちゃったしさ、
帰るのもダルいしさ、早く呑みたいしさ、
そりゃ来るじゃん。

 

僕 「まあね。

 

ユミコ姉 「まあね。

 

相方 「な。

僕 「って言うかさ、早く来たからには何か料理の手伝いとかしたんだろ?」

相方 「あぁ、したした。
これな。」

(茶色い豆状のものが)

 

僕 「納豆練っただけじゃん!

相方 「超重労働。

ユミコ姉 「これってどうなの?どう思う?」

僕 「ダメ人間。

相方 「バカ!オマエ本当バカ!
超、腕痛ぇもん。
仕事終わりに納豆だよ?
あー、オマエ等ホントバカ。
って言うか早く呑もうよ。」

(ビールと書いてある空き缶が2、3本)

 

僕 「もう呑んでんじゃん!

ユミコ姉 「お先です。

僕 「オマエも一緒にかよ!

相方 「あー、もう。オナカ空いた。早く食おうぜ。」

僕 「まだ1時間前だからダメだって!みんな集合時間守って来るんだから。
僕等トニセンと違ってちゃんとしたカミセンは。」

相方 「だからダメなんだよなぁ。
もっとガッ!っと。
ガガ、ガ、ッガ!って感じで集まらなきゃ。
なぁ、イノっち。」

僕 「イノっちじゃねえ!
ま、イイよ。
こんなの
いつもの事だからね。

そんな事も踏まえて、僕はこの、先取り1時間の為に
トニセンのみで消費する分のビール、そして日本酒を買ってまいりました。」

ユミコ姉 「流石、イノっち。」

僕 「イヤ、だからイノっち違う。

相方 「俺だって何も手ぶらで来た訳じゃないぜ。
手ぶらでスキーじゃないぜ!」

(失笑をかう相方)

 

相方 「・・・これを見ろ!見やがれ!!」

 

そこには黄金色に輝く

秋の帝王
松茸×6が。

 

僕 ユミコ姉 「ウワ!スゲェ!!」

相方 「(フフンという表情)」

(しかし僕等の眼は松茸様に釘付け)

 

相方 「・・・・・
よし!

食おう!!

 

僕 「だからまだ早いっつーの!

相方 「何だよ、イノっち。テンション下がるよ。」

僕 「イノっち違う。

 

こんな感じで遂に僕等の前に姿を現した
帝王・松茸様。

その帝王様をゲットし、ここに持ってきた相方の
子憎たらしい勝ち誇りスマイル。

いつもなら
シバき倒している所だが
今日のこの彼の功績は特筆に価する。

彼とはもうじき10年の付き合いになるが
この行動(帝王ゲット)は
今迄で一番、
イヤ、

彼が生きてきた中で
一番輝いているであろう。
(子憎たらしさも最強)

 

なので、

チョットだけシバいた。

 

 

僕 「ウオー!スゲェ!スゲェっすよ!兄貴ー!
(シバいた後の発言)」

ユミコ姉 「ホント感激!あ、スゴイ!スゴくイイ香りー!
ねぇ!コレって国産?!
国産モノが6本なの?!」

相方 「少し黙れ!
この愚民共!!

少しは落ち着け!
国産かどうか確かめる前にしなければならない事があるであろう!」

僕 「あ!もしかして・・・」

相方 「そうだ。」

僕 「ス、スイマセンでした!!
アレですね!

『祈る』

ですね!!」

相方 「そうだ!
しかも
『小高い所に供えて』 だ!」

 

冷蔵庫の上にそっと置かれた
帝王・松茸様。

そして僕等は手を合わせ拝んだ。

 

僕 「・・・・・」

相方 「・・・・・」

ユミコ姉 「・・・・・
あ!!
お供え物は?!

とりあえずビール注いどこうか?!?

 

僕 相方 「いいねー。

 

冷蔵庫の上にそっと置かれた帝王・松茸様の横に御猪口に注がれたビールが供えられる。
僕等は再度、手を合わせ拝んだ。

 

僕 「・・・・・」

ユミコ姉 「・・・・・」

相方 「・・・・・
さ、

食おう。

僕 「だからまだ早いっつってんの!みんな集まってからにしようって!」

相方 「マジでー?腹減ったよー。」

ユミコ姉 「って言うかさ、コレ、どうやって食す?
どうやって食してやる?

僕 「何で2回言うんだよ!しかもちょいニュアンスを変えて。」

相方 「ま、ここは妥当に
焼き
がイイんじゃない?」

僕 「いいねー。贅沢三昧だねぇ。
あ、でも
ごはん
もイイんじゃないの?」

ユミコ姉 「いいねー。あ、でもゴハンモノ作っちゃったからダメ。
土瓶蒸し
はどうよ?」

相方 「うわぁ、迷うねぇ。あ、
お吸い物
はどうか?」

僕 ユミコ姉 「それは却下。(何か勿体無いから)」

相方 「じゃあどうすんだよ!」

僕等は相当必死に考えた。
あーでもない、こーでもない。

そして結果、

贅沢焼き

に決定したのであった。

 

贅沢焼き』 それは、
一人一本を丸ごと喰らうという

とても庶民的な贅沢の仕方であった。
(2003 秋祭辞典 より抜粋)

 

相方 「よし、じゃあ決まった所で

喰おう。

僕 「だからまだ早いっつーの!」

ユミコ姉 「あ、でも待って。イヤ待った。
一人一本ルールの『贅沢焼き』では一本あまるよ。(今日の参加者=5人)」

 

僕等は相当必死に考えた。
あーでもない、こーでもない。

約30年間の知恵を総結集して考え抜いた。

一本の帝王(呼び捨て)を皆で愉快に味わう方法・・・

 

討論の結果、みんなで分けられそうという事で
土瓶蒸し
に決定したのであった。

 

相方 「ヨシ!これで決定だ!
皆、異論はないな!?
総意として受け付けるぞ!って言うか
トニセンしか居ないのだが。

僕 「それはいつもの事だ。今更(8年目)気にするな。

相方 「ウム!よし、ではこの同期会初代会長として採決を下す。

 

 

チャーハンに松茸様

ってのはどうか?」

 

僕 ユミコ姉 「却下だ!!

 

相方 「だってさ、美味いモノに美味いモノを加えたらゼッテー、より美味いじゃん!
やろうよ!やってみようよ!松茸 in チャーハン。ゼッテー美味いよ!
そろそろ冒険したい年頃じゃん!!

僕 「つーか、今キミが強力にハラが減っていて
ただ単にチャーハンが食べたいだけだろ?今!今だけ!
今まさに土瓶蒸しに決定しかけたんじゃないの?!」

相方 「だって、チャーハン・・・

ユミコ姉 「ハイ、土瓶』に決定ね。

僕 「うわ、初代会長、威厳ねー。
つーか、まだ会長はキミよ。」

相方 「俺はたった今、『名誉会長』になりました。
ヨシ!あいわかった!!
ではユミコ姉よ、

土瓶を持てい!!

 

ユミコ姉 「あい。」

僕 「・・・・・」

相方 「・・・・・」

ユミコ姉 「・・・・・」

相方 「ねぇ、コレって『土瓶』っていうの?
この不恰好な感じのが。

僕 「・・・コレって、ユミコ姉が趣味の陶芸教室で作った
『入れ物』だよね・・・?」

ユミコ姉 「ハイ。『土瓶』です。

相方 「・・・・・」

僕 「・・・イヤ、そうだ。
『土』で作られた『瓶』であるなら『土瓶』だ。
いくら不恰好でも。

相方 「ヨシ!まぁ今回の所はコレでイイ!
では早速『土瓶蒸し』準備に移れぃ!」

ユミコ姉 「ねぇ、聞いてイイ?

 

 

 

土瓶蒸し』ってどういうモノ?

 

相方 「知らないのかよ!
ヨシ、おまえ、教えてやれ。」

 

 

 

僕 「・・・ちゃ、
茶碗蒸しの土瓶バージョン?

相方 「疑問系?!

ユミコ姉 「え?!じゃあ卵入ってんの?!」

僕 「イヤ、多分・・・?」

相方 「・・・おい・・・まさかオマエ等・・・」

僕 「あー!そうだよ!喰ったことねぇよ!
土瓶蒸し』なんか聞いた事しかねぇよ!
って言うか、
松茸様の味すら覚えてねぇよ!
遠い記憶の彼方だよ!
悪ぃかよ!!」

 

 

 

相方 「ゴメン、俺も土瓶蒸し』食った事ない。

 

僕 「マジで!!?

相方 「マジで。

僕 「じゃあ、何であんなに威張ってたの?!」

相方 「ノリ?

僕 「ノリで威張られちゃったよ。

 

そんなこんなで、
30歳目前の男女3人が集まっているにも関わらず、そこに居る誰一人として

土瓶蒸し』を見たこともない

という結論に達したダメ人間な僕等。

 

ここは一つ、知識も豊富そう、かつ、
僕等より仕事が忙しそう
カミセンチームに全てを託すことにした。

ちなみにカミセンである「よっくん」は
元コックさんという経歴を持っている。
これは知らない筈がない。

 

 

開始予定時間より15分遅れでカミセンチームの2人がやってきた。
僕等はいの一番に問うた。

「ねぇ、『土瓶蒸し』ってどうやって作るの?」

 

 

よっくん 「あ、ゴメン、知らない。」
(クールに)

 

 

30歳目前の男女が5人(内、元コック1人含む)が集まっても
土瓶蒸し』の
『ど』の字
すら思い浮かばない末期的状況。

 

僕等は土瓶蒸し』の事をしばらく忘れようと思った。
(むこう10年くらい)

 

 

そんなこんなで、
僕等は
自分等の惨めさを横に置き捨てつつ
贅沢焼き』を楽しんだ。

それは最高の美味さであった。

秋の帝王、松茸様と美酒。

そして仲間たちの談笑。

 

秋万歳。

 

こうして、『2003 秋祭』は幕を閉じようとしていた。

 

 

ユミコ姉 「ねえねえ、そう言えばこの帝王様って何処産だった訳?
スゴイ美味しかったから国産は間違いないね。」

僕 「アレだ。北の方だ。
北の味がしたもんよ。

相方 「ん?アレはねえ、

 

 

カナダ産だ。」

 

僕 ユミコ姉 「ハァー??!

 

相方 「はじめは
トルコ産にしようと思ったんだけど
危険な香りがしたから止めておいたさ。」

 

 

恥の上塗り。

カナダより愛を込めて。(?)

 

ちなみに残っていた1本のカナダの帝王
後から参加した先輩に
ペロっと喰われた。

 

 

2003 秋祭

 

 

2003年10月15日〜20日までの『日々是心意気』より抜粋。再編集。

編集後記

改めて読んでみたらビックリするほど長かった。
内容が全然進展しないのに更にビックリ。(笑)
ま、この「無駄な会話」が面白かったんでネタにしたんですけどね。
長いと思ったら削りゃイイじゃないかと思ったキミはまだ甘い。
削ったら何もなくなっちゃうもの。コレ。(笑)

ホントにこんなテンションで10年以上もやりあってます。
今後もネタには困らないでしょう。(笑)

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