18. メロンギュウニュウ

仕事の休憩中、コンビニに飲み物を買いに行った時の話である。

以前も駄文に書いたが、僕は夜働いている。

なので休憩中と言っても夜中の12時とか3時とかなのだ。

草木も眠る丑三つ時なのだ。

 

知ってました?
丑三つ時って、午前2時〜2時30分の事なんですよ。

 

なので正確には僕の休憩は丑三つ時ではない。
(じゃあ書くなと言うツッコミ禁止。)

 

夏場は汗をかくのでどうしても喉が渇く。

こんな時、近くに24時間営業のコンビニは大変便利であるのでつい足を運んでしまう。

そう、正にオアシス。
もしくは聖地エルサレム。

でもコンビニに向かって祈ったりしないので

 

正確にはエルサレムではない。
(じゃあ書くなと(以下略))

 

その日、僕はコンビニに行き、ちょっと立ち読みをしてから飲み物を買いにレジへ。

500mlパックの「メロン牛乳」だ。

昔からメロン物には目がなく、
「メロン」と名のつくものは美味しそうに見えて仕方がない。

 

『メロンは果物の王子様説』
(姫様はアメリカンチェリー(黒人))
を提唱して止まないが、あまり賛同する者が少ないので、最近

 

僕ったら上流階級に憧れを抱いていたのか?

 

その答えが「メロン」なのか?

 

「メロン」って結構一般的な物なの?

 

って言うより僕ったらスネオ骨川に騙されていたのか?

と自問自答の日々を送っている。

 

そんなこんなで(?)レジに「メロン牛乳」を持っていく。

 

ピッ

 

女性店員がバーコードを読み取る。

女性店員 「以上1点で105円になります。」

僕 「はいはい。」

財布をポケットから取り出し、小銭を探す僕。

ああ、何だよ。100円玉かと思ったら50円玉だよ。こんな時に限って小銭ってないんだよねー。
と、財布を探っていた僕は女性店員の視線にフと気付いてしまった。

 

 

 

 

今、チラっと僕の

 

股間の方を見たでしょ?!

アンタ!

 

 

とりあえず気付いていない振りを装い、小銭がなかったので1005円を支払う。

女性店員 「せ、1005円お預かりします。」

明らかに動揺を隠し切れない女性店員。

まさか・・・いや、そんな事あり得ない。

 

いくらなんでもそれはないって!

 

でも、「もしも」って事もあり得る。

ちゃんと確認しておいた方が良いのではないか?

女性店員がレジからお釣りを取り出しに入って
目がレジに向かっている瞬間を僕は有効的に活用した。

 

 

 

 

心の声 「あ、大変。」

 

 

 

そう、皆さんもお気付きの様に

 

 

チャック開いてた。

 

 

こんな小、中学生のような失態を犯してしまうなんて・・・

 

しかも全開。

 

なんてこった!!

24歳の僕は思った。

どうすりゃいいんだい?!恥ずかしいよママン!(フランス語)

来月25歳の誕生日を迎える僕は顔が赤くなりそうなのを必死に堪えた。

絶望と狂気の狭間を揺れ動いている僕にあれこれ考えている暇はなかった。

女性店員 「きゅ、900円のお返しです。」

 

僕 「はい、どうもー。」

 

 

そう、僕は実は気付いていながらも、気付いていない振りをする事を心に決めた。

しかも超フレンドリーに。

 

 

ここで変に全開部を隠したり、慌ててチャックを閉めたりして、女性店員が

笑いを押し殺そうもんなら

 

泣きながら彼女を
ひっぱたいてしまうかもしれない。

 

それは避けたいのだ。

気付いていないなら問題はなかろう。

ただ女性店員の頭の片隅に

「全開なのに余裕綽々の人が来た」と記憶されるだけであろう。

 

女性店員 「・・ストローはお付けしますか?」

僕 「うん。お願いします。」
(アクマでフレンドリー。)

女性店員 「袋にお入れしますか?」

僕 「いや、結構です。」
(早く店を出たい。)

女性店員 「今、こちらの商品お買い上げの方にクーポン券を差し上げております。
こちらどうぞ。」

僕 「あ、アリガトウございますー。」
(コイツもしかして楽しんでるのか?と思い出す。)

女性店員 「ありがとうございましたー。」

僕 「はい、どうもー。」
(早足になるのを必死で堪え、ゆっくりと店を出る。)

 

こんなやりとりを行っていた午前3時。

 

もちろん回りに客は僕以外おらず、

 

マンツーマンでもってチャック全開の24歳男性

女性の店員に胸を張って、包み隠さず(笑)に

 

むしろ見てくれと言わんがばかりの行動。

 

 

監視カメラに映っていた映像をつきつけられ

セクハラで逮捕された時は

また報告します。(笑)

 

 

その日、メロン牛乳が涙の味がしたのは言うまでもないであろう。

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