27. フジョウリボクメツイインカイ

先日の仕事場、すぐ近くにガソリンスタンドがある事に気付いた。

ガソリンスタンドなんてものは、家の近くか行きつけの場所ぐらいしか
記憶にはあまり残らないものであろう。

なにしろ数が多すぎる。

場所によっては数メーター進むごとにスタンドが並んでいる。

JOMO、エッソエネオス、シェル、エネオス、出光、JOMO、
エネオスエネオス、JOMO、エネオス

といった感じで、

とってもイヤな感じのコンボが街中には発生している。

 

(コマンド)
ダイハード(1、2同時押し)→アルマゲドン
ラストボーイスカウトキャンセル)→シックスセンス

注:当時、エネオスのCMに出演していたのはブルース・ウィリスだった為>

 

 

これはこれでイヤでも記憶に残ってしまうので除外して欲しい。

コンボしてない普通の状況であったら確実に、
通り過ぎたスタンドが何だったのかなんて覚えていない。

それは覚える必要性があまりないからだ。

しかし。しかしだ。

 

何故だか気になる仕事場近くのガソリンスタンド。

 

 

何故だ?

何が僕を呼んでいるのか?

 

 

それは昼頃に突然わかった。

それまでは只の、普通のガソリンスタンドだと思っていた。

例えば、エネオスや、JOMO等の。

 

人は何故、幾星霜もあるガソリンスタンドの中からエネオスやJOMOを見分けられるのか?

それは、

看板に社名が記されているからであろう。

 

何を当たり前な事を・・・と思ったそこのアナタ。

 

 

それは間違いなのです。

 

 

ガソリンスタンドといった物は前述の通り、

「そこが何のスタンドだったかあまり覚えてないモノ。」

 

 

言い方を変えれば、

「別に覚える必要もそんなにないし、まあいいじゃん。」って感じ。

 

 

更に詳しく説明すると、

「あそこに確かエネオスがあったかな?
色合い的にそんな感じだったような。
え?違うって?
そんなん知るかってーの。だって

ガソリンマニアじゃねーもの。

 

ってな具合であろう。

 

看板なんてあってないようなもの。

覚えているのは「雰囲気」と「色合い」のみ。

仕事場近くのスタンドが僕を呼んでいる理由がそこにあったのだ。

 

 

 

 

仕事場近くのガソリンスタンド看板図


そのスタンドの看板。

 

 

 

 

 

何コレ?

 

 

看板まで詳しくチェックしている訳もなかった僕はてっきり、
どこにでもあるガソリンスタンド

『シェル』だと思い込んでいたのだ。

全体的な「色合い」は正に『シェル』そのもの。

しかし、その実態は、見たことも聞いたこともないような、いや、

見た所で

店の名前すらわからない看板
が出ているガソリンスタンド

だったのだ。

 

胸のつかえも取れ、ホッと一安心。

『謎の気になるガソリンスタンド事件』もここに幕を閉じたように見えた。

 

 

しかし、

真の事件はその夜に起こったのだった。

 

 

 

夜になって、辺りも暗くなってきた頃、それはヒョッコリ姿を現した。

電光掲示板である。

昼間は太陽が邪魔をして表示が見えなかったのだ。

大体どこのガソリンスタンドにも存在する電光掲示板。

そのほとんどと同じように「謎スタンド」の電光掲示板もガソリン1リットルの値段等を
点滅やスクロールをしながらせわしなく表示していた。

レギュラー1リッター90円。(当時)

これは確かに安い。

そんな事を思いながら、何気なく電光掲示板の表示を眺めていた。

 

賢明な読者様はよくおわかりであろう。

そう、この電光掲示板が

 

真の事件を巻き起こすのである。

 

 

 

百聞は一見にしかず。

電工掲示板に表示されていた、全ての文字を

ここに再現したので、見てもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


僕は近い内に

ヴァイオリン(イタリア製)

買いに行ってしまいそうです。

 


もしくは

 

この世に存在してはならない

不条理な存在

 

全て焼き払う旅

 

に出るかもしれません。

 

 

 

そんな時はどうぞ応援ヨロシクお願いします。

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