僕と友人M君の至極日常的な会話より抜粋。
僕 「さあ、今日は停滞しかけている携帯電話業界に新風を巻き起こそうではないか。」
M 「停滞してるのですか??」
僕 「しているともさ。それはもう停滞しきってるよ。
一番新しい(注:かなり前のお話です)ドコモの新機種ラインナップを見たかい?」
M 「ええ。見ましたよ。ついに『F』も折りたたみ式になりましたねえ。」
僕 「そう。しかーし!折りたたみ式になったのは『F』だけではないのだ!
『P』はもちろん『D』までもが折りたたみ式なのだ!
『N』、『P』、『F』、『D』、『So』、って言うか
全部の機種が折りたたみなのだよ!
これが停滞していないと言えるのかい?!」
M 「イヤ、むしろ流行の波に乗ってきているので業界は動いてるんじゃないっすか?」
僕 「だまらっしゃい。
僕が言いたいのは携帯に新しい機能を付けるとしたら何?って事だよ。」
M 「ああ、そう言う事っすか。それならそうと言って下さいよ。」
僕 「だまらっしゃい。
僕的には携帯にTVのリモコンが付いていると便利だと思うのだがどうか?」
M 「ええ?!そうっすか?」
僕 「だって携帯は家の中では充電する場所が決まってるから
すぐ見つけられるじゃないか。
リモコンはそうはいかんよ。すぐ何処かに行ってしまうからな。
すぐに謎の行方不明事件を引き起こす困ったちゃんだ。」
M 「困ったちゃんって!!
俺は携帯の方がよく行方不明になるけどなあ。
あ、携帯に発信機を付けたらどうっすか?」
僕 「ほう、逆GPS携帯だな。
で?その機能はどうやって動かすのか?」
M 「携帯に特別なパスワードを入力すると携帯が鳴って場所がわかるんですよ。」
僕 「・・・パスワードって何処から入力するの?」
M 「そりゃもちろん電話をかけて入力するんですよ。」
僕 「・・・携帯に電話すりゃ着信音がなるからわかるじゃん。
特別なパスワードなんかいらないじゃん。」
M 「確かに。」
僕 「じゃあ却下って事で。
って言うか死ね!! 」
M 「(笑) 」
僕 「もっと『携帯』という所に着眼点をおくのはどうか?
常に持っているという所を利点とする何かを。」
M 「モバイルっすね。
うーん、じゃあライター付きなんてどうか?」
僕 「お!それはイケルよ!そんな感じでドンドンいってみようか。」
M 「じゃあ、タバコ付きなんてどうか?」
僕 「原理が不明なので却下である。
付きってなんだよ。」
M 「ダメっすか。じゃあ匂い付き。」
僕 「もうよい。
次は折りたたみ式に変わる新たに流行りそうな機種は何か考えようじゃないか。」
M 「確かに今は猫も杓子も折りたたみですからねえ。」
僕 「なかなか古い言い回しをするのう。(笑)
折りたたみ式の利点は何か?
それは折りたたむ事によってコンパクトになる事と液晶に傷が付きにくい事だね?
それらを網羅しつつ、それ以上のモノを考えるのだ。」
M 「じゃあ、三つ折り式はどうですか?」
僕 「どっちに三つ折りか?」
M 「もちろん、こうですよ。」
想像図
僕 「これは確かにコンパクトだが
細くなっただけで長さは変わらんじゃないか!?
後、液晶が三面鏡になってしまって
何だか大変な印象を受ける。 」
M 「(爆笑)」
僕 「笑っている場合ではない。」
M 「じゃあ・・・」
僕 「四つ折り、五つ折りなどは却下であるのでそのように致せ。」
M 「バレバレっすか。」
僕 「バレバレである。
五つ折りなんかもう訳がわからないじゃないか。
ルービック教授もビックリさ。」
M 「ルービックキューブ!!
じゃあルービックキューブ式で。」
僕 「それは君の頭一つからの発想ではないではないか。却下。
折りたたみ式のもう一つの流行原因は格好良さにある。
って事はもちろん格好良くなければならないのだ。」
M 「格好良いかあ。むつかしい問題ですね。」
僕 「そう、これはむつかしい。
しかし僕が打開策を考えた。これはもうバッチグーだよ。」
M 「バッチグーって!!
『クイズ年の差なんて』じゃないっすか!懐かしい。
で、格好良い新型ってのはどんなっすか?」
僕 「ジャックナイフ式ってのはどうか?
ボタン一つで液晶部分が飛び出すワンタッチタイプだ。
これは『マトリックスタイプ(ノキア)』からヒントを得た代物だ。」
想像図
M 「確かに格好良いけど明らかにすぐ壊れそうっすよ。
液晶がボーンと飛んでっちゃいそう。
ミサイルみたいに。
それと、何かゲームボーイチックじゃないっすか。」
僕 「耐久性まで考えているとは思わなかったぞ。
って言うかそれなら三つ折り式の方が壊れそうじゃないか。」
M 「わかった!!
アンテナが8段階に伸びる!!」
想像図
僕 「何故、8段階なのか?!!」
M 「じゃあ逆転の発想で液晶がモノクロ。」
僕 「訳がわからん!! 」
M 「じゃあ電話がかけられる携帯!! 」
僕 「もしくは電話がかけられない携帯!!」
M 「それならボタンが3個しかない携帯!!!」
僕 「なにおう!!それなら・・・」
・・・こんな感じで日々、企画会議が行われています。
しかも、こんな話をした直後、
僕等は携帯に全く関係のない仕事をします。
もしくは仕事中です。(笑)