9. 「ノウ」ト「カラダ」ノカンケイセイ

高校も卒業間近になったが、大学、専門学校に行く気もサラサラなかったので
就職の道を選んだ18歳時代の僕。

別に大学に必死こいて行ったからって社会に出て役に立つ勉強なんてすんのか?

習うより慣れろって言う言葉があんじゃん。
身にならない4年をのうのうと遊んで過ごしアホ大学生の烙印を押される無駄な時間を
実戦の中に身を置きスキルアップした方が意味があるだろう。
金も稼げる。
その金で欲しい物をゲットしてウハウハ。

なんて言う理由から就職の道を選んだ高校生の自分。

 

アホ大学生よりアホでお腹イッパイな考えの自分を

ひっぱたいてやりたい。

 

 

大学行っとけば良かった。

 

もちろん当時も大学の重要性なるものをウスウスとは感づいてはいたが
高校で衰退しきった頭が受験勉強という巨大な敵の影を見て、
自信を喪失していたのも確かである。

脳の自己防衛反応。

体はきっと大学に行きたがっていたのだが、脳の

「もう勉強ムリ」的パルスがそれを拒んだのであろう。

 

 

体 「ウヒョーッ!大学行きテー!!」

 

脳 「オ、オイオイ、何を根拠にそんな事言うのさ?」

 

体 「サークルって言う響きが俺を誘ってるねぇ。

あと、キャンパスライフ。

 

脳 「バ、バカヤロウ!!そんな横文字に騙されんな!

サークルなんて只の部活だし、キャンパスは校庭の事だぞ!!(ウソ)」

 

体 「エ?そうなん?でも私服で学校行けるんだぜー?何かイイ匂いが俺の鼻をくすぐっているよ。」

 

脳 「オ、落ち着けって!!マジで!!鼻なんてくすぐってねーよ!!(必死)
オマエは高校でも学ランの下は常に私服だっただろう!
指定のYシャツなんか着た事ないじゃないか!それと同じだって!
私服登校なんて限りなく今と一緒だぞ?!」

 

体 「うーん、まあそれはそうだねえ。」

 

脳 「な?そうだろ?(ホッ)
そんな意味のない事で大学に行きたいなんて言ったら怒られるぜ?
受験勉強も大変だし、ましてや浪人なんかしてみろ。
親にどれだけの迷惑がかかるかわからんぞ。
せっかく学校が就職の手助けをしてくれるんだ。ここは学校側の顔も立ててだなあ・・・」

 

体 「でも新歓コンパは?」

 

 

脳 「グハッ!!(モロにカウンターパンチ)」

 

 

体 「ねえ、コンパは?」

 

脳 「・・・・・」

 

体 「エー?やっぱ大学行かないとないんだ?新歓コンパ。だったらやっぱり大学のほうが・・」

 

脳 「新入社員歓迎会があるから問題ないさッ!!!

新歓コンパぁ?そんなの大人になりきれていない小僧ッコ共の宴さ。
新入社員歓迎会なんかスゴイぞ?
周りはみんな大人さ。大人の魅力バリバリだぞ?
やりたい放題さ!(?)」

 

 

体 「やりたい放題・・・。って何を!?!!

 

脳 「いやあ、それは就職してからのお楽しみだよ。口で説明するのも野暮なものさ。
おっと、大学に行きたいんだったっけ?じゃあ、しばらくはオアズケなんだねえ。
まあ仕方ないよ。精々勉強頑張ってな。(勝利を確信)」

 

 

体 「就職活動、ガンバルっス!!!(敬語)

 

 

 

てな具合だ。

 

きっとこんなやりとりが神経意識下で行われていたであろう事は想像に容易い。

脳サイドの圧勝である。(笑)

 

この、「脳」と「体」の精神的立場関係は今でもきっと変わっていないであろう。
(もっと大人にならなければイケナイ。(泣))

 

しかしその時、就職活動に進んだ僕はまだ知らなかった。

 

 

 

未知なる数々の強烈

ストーリーが待っている事を。

 

 

って言うか、

進学したかった理由ってそれだけかい!

 

 

次回に続く。

予定。(笑)

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