19. ニイサン

ついに25歳になってしまった。

早いものだ。

ついこの間生まれたばっかりだと思っていたら、もう彼是9125日も生きて来たんだねえ。

 

スゴイねえ。

 

 

よくここまで無事だったねえ。
(色々な意味で)

 

 

去年もそうだったが今年ももちろん『仕事中に誕生日オメデトウ』である。

まあ、正確に言えば誕生日になった瞬間(0時)に生まれた訳ではないのであるが
暦の上では誕生日突入である。

 

去年の誕生日は無理矢理にでも祝ってもらおうと思い、仕事場で

「今日、誕生日ですッ!!!」

と宣言したのだが、

あまりにも切なくなってしまったので、
その日を限りに二度と過ちを犯すまいと心に刻んだ。

 

あの、皆の 「へエー。」って顔。

「いやあ、今言われても、オメデトウとしか言い様がないしなあ。」っていう感じの

「オメデトウ!(嫌々)」

 

涙が出なきゃウソです。ウソ。

 

もちろん今年は同じ過ちを犯さない。
人知れず誕生日をヒッソリと迎えるのだ。
それでいいのだ。

 

仕事をしながら午前0時を確認。

自分から自分に

「メリークリスマス」
(間違い)

 

いいのだ。
寂しくなんかないのだ。

この目から流れている液体は涙ではないのだ。

多分、さっき飲んだ

体バランス飲料DAKARAだろう。

気にしない。

 

とりあえずは仕事を頑張ろう。
仕事が終われば朝日が僕を包んでくれるさ。

もう少しだからガンバッテ、ガンバッテ、シーゴト。(懐)

そんな午前4時5分前。
ふいにポケットの中の携帯が鳴った。

 

メールを着信したらしい。
確認してみると内容はこうであった。

 

 

 

題名 : はぴばぁすでぃ

 

お誕生日おめでとう。

なんもプレゼントはできないけど、「モノより思い出」って事で・・・

二十五歳。

男として、いや、人として世間から認められる年だと思います。

今まで以上に頑張って、実りある人生にして下さい。

それでは、また逢いましょう。

(絵文字、途中文章、略。)

 

 

 

兄さん!抱いて下さい!!

 

 

メールは素敵な友人、「ケンヂ兄さん」からであった。

「兄さん」と言ってももちろんホントの兄ではない。

芸人システムで言えば「兄さん」であり、精神的兄さんである。

抱かれても良いと思ったほど感動したが

 

モチロン抱かれたくはない。(笑)

 

抱かれた事もないので、そう言う意味の兄さんではないのは言うまでもない。

 

なんてこった・・・
仕事終了間近のこんな時間に、しかも誕生日にこんな素敵なメールが来るなんて・・・

あ、目から何か液体が流れているよ・・・

これが『涙』ってヤツなのかなあ・・・

 

 

 

イヤ。これは体バランス飲料DAKARAだ。

 

兎にも角にも、いい夢見させてもらいましたよ。兄さん。
ホント、嬉しかったですよ。

ただ、同時に着信したメールが

 

「私、今、自分で触っています。」

ってタイトルの迷惑H系サイトのメール

じゃなかったら最高だったんですけどね。(笑)

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